「先生」って呼ばせないで
結局、嫌そうな顔をしつつも安定感を保ったまま保健室まで運んでくれた。


「あれ?養護教諭の先生いないな」


「開会式に出てるんじゃない?」


「あー。かもな。今日暑いから熱中症出そうだし」


落ち着いたピンク色のソファに私を降ろし、自分も向かい側に座る。


「廉くんは開会式出なくていいの?」


「え?いいよ暑いから」


そう言いながらスマホを触っている。


学校じゃ見られない廉くんの姿に、また胸がドキドキしてくる。


「廉くんって意外とサボり魔なんだね」


「うん。一宮よりマシだけど」


一宮…か。


二人きりなのになぁ…。


「あのテスト何?ほぼ白紙だったじゃん。ちゃんと勉強しろよ」


でた。教師モード。
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