大嫌いなキミに愛をささやく日
「困らせる……?」

「そう」



入学した時から、煌人の存在には困らされているのに。これ以上、何があるんだろう。


そんな呑気な事を考えていた私は、



「凛、よく聞いて」



この後、煌人の言う通り。

本当に本気で、史上最大級の困り事を抱える羽目になる。



「俺がお前を好きって言ったら、どうする?」

「…………へ?」



静かな教室。

聞こえるのは、降り続く雨の音だけ。

そして、



「……っ、」

「(あぁ、これは本当……困った)」



私の目の前には、顔を真っ赤にした煌人。


さっきの言葉は、決して冗談じゃなかったんだと。


煌人を見ただけで、充分に分かってしまった。

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