イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「結構です」
「そう言わずに。お金はいりません。あなた、これから新しい生活に入るでしょ?」
「え?どうして……」
「どうしてって、みれば分かるんですよ。それに、少し面白い形が見える。あなたに教えてあげた方がいいかもしれないから、是非暇つぶしだと思ってここに座ってください。タダだから、ね」
まあ、タダならいいか。
確かに、興味が無いわけでもない。新しい生活に入るし、これから私の人生は大きく変わる。
教えてくれるというなら聞いておこうくらいの気持ちだった。
足を占いの椅子のほうに向けた。
「どうぞ。お座りください」
机の上には陰陽道と言う文字。また、不思議な五角形が見える。