危険な彼に焦がれて
「同感です。息子的には気まずいだけなので、せめて俺の前だけでも抑えてほしいものですけどね」
「いやー、無理っしょ!未珠ちゃんはともかく輝悠はそんな気遣いできないって!」
「ですよね」
それも相当。
私の両親も仲良かったけど、そこまでじゃない。
癖の強そうな人達ね。
「あ、ごめんね、珠那ちゃん。話し込んじゃって。父さんに話したかったんだけど、無理みたいだし案内でもするよ」
「はい、お願いします」
案内をしてくれるみたいだから、頷いた。
「それ、俺もついていっていい?今暇なんだよねー」
「俺はいいですけど」
チラッと私の方を見られた。
「私も別にいいですよ」