危険な彼に焦がれて
私が弱そうに見えるからだろうけど。
裏社会に飛び込む前に自分の身を守るための護身術を独学で勉強した。
優雅さんや潤さんだったら勝てる自信はないけど、この人だったら……
「ちょっ、草薙さん!」
「草薙、やめなよ!」
卓と呼ばれていた人と潤さんは制止しようとする。
別に大丈夫だと思うけど。
「大丈夫ですよ。珠那ちゃん、強いですから」
「えっ、そうなの!?」
驚いたような声が上がったのが聞こえた。
何かハードルが上がった気がするけど。
まぁ、いいや。
認めてもらえるよう頑張らないとね。
目の前にいる草薙さん?を見据えた。
「かかってこねぇなら、俺からいいか?」
「どうぞ」