リスタート



結局、電車が動き出したのは、それから程なくしてのことだった。


ホームには、鉄道会社のロゴが入ったジャケットをまとった作業員のような人たちや、

警察の人たちが線路を見下ろしながら、何かを探していた。


見たことのないその光景が、

よく晴れた清々しい朝には、不釣り合いだった。



< 4 / 402 >

この作品をシェア

pagetop