見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
新幹線と電車と私鉄を乗り継いで、ようやく着いた宏哉のアパート。

横浜は長野とは違って雪はないけど、陽に当たらないと空気が冷たく感じる。

現在時刻は夜の9時。
この時間なら部屋にいるはずだから、あえて夜に来てみた。

その建物を見上げると、部屋の電気は付いている。

半年前までは毎月来てたのにな…
最近は「交通費もかかるから来なくていい」って言われたから行けなくて。

でも…〝来るな〞ってのは、ますます怪しいよね。


はぁ…
緊張する…


でも、行こう。
ハッキリさせたい。



カチャ……

私はそっと宏哉の部屋の鍵を開けた。

玄関には宏哉の靴。

と…

…黒のパンプスが一足。


それを見た瞬間、ドクン!と胸に痛みが走った。


あぁ……浮気確定…か……

想像していたより……心に刺さる……


でも…このまま黙ってはいたくない。
とりあえず証拠を掴んでおかなきゃ…

気を持ち直し、電気屋さんで買っておいたボイスレコーダーを鞄から取り出した。

そーっと部屋に近づき、話し声が聞こえてくると、ボイレコを持つ手に力が入った。


…がんばれ、私。
今だけは…踏ん張れ。

震える手で録音スイッチを押し、更にドアに近づくと、部屋の中から宏哉と…女の人の声がはっきりと聞こえてきた。


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