見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
「お先に失礼しまーす」
「お疲れ様でしたー」
「お先っス」
「はーい、みんなお疲れ様ー、気を付けて帰ってねー」
ある日の終業後、従業員が皆クラブを出るのを見計らい、ナッシーが俺に話し出した。
「つっくん、何かヤバいかも」
「…どうした?」
「逢坂さん。つっくんと乃愛ちゃんが付き合ってるのは知らないっぽいけど、仲が良いのはバレた」
「そうか…まぁ担当してたからな」
「会員の吉田さんているじゃん?彼女と世間話してたらさ、逢坂さんがつっくんを狙ってるみたいだって言ってて」
「…あぁ」
「で、吉田さんはつっくんのファンだからさ、つっくんにベタベタしてる逢坂さんを良く思ってないらしくて、逢坂さんに『九十九さんは乃愛ちゃんていう子が好きなんだから、狙っても無駄だ』ってなコト言っちゃったらしいんだよ」
「マジか……フルネームじゃないにしても、乃愛の事だと思うよな、それは。…はぁ……厄介だな」
「だろ?」
「でも何で吉田さん、俺が乃愛を好きだってわかったんだろ」
「ぶっ!それマジで言ってる!?……つっくんさぁ、バレバレだったよ?」
「ハァ!?」
「考えてみ?エリアマネって役職持ちがやってきたかと思えば、珍しく担当持って率先して一生懸命指導して、しかも乃愛ちゃんがいないとこでも乃愛ちゃんの話をしてればさぁ…誰だってわかるって」
「…そうだったのか…」
何か自分の知らないところでバレてたって恥ずかしいもんだな…
「なんかさー、公佳さんを追っかけてた時と違って、乃愛ちゃんの担当してた頃のつっくん、かわいかったなー、応援したくなっちゃうの。恋ってニンゲン変えちゃうんだぁ、ってニマニマしてたもん、俺」
「…それ以上言うな……。話を戻すけど、じゃあ一層の警戒が必要だって事だな」
「そうだね。これからどう出てくるか……乃愛ちゃんもだけど、つっくんも気を付けなよ。俺も逢坂さんは注意して見とくけど」
「あぁ、ありがとな、ナッシー」
とはいえ、相手の出方を見ないと何も手立てが打てないんだよな。
まずは警戒しながらの様子見か…
「お疲れ様でしたー」
「お先っス」
「はーい、みんなお疲れ様ー、気を付けて帰ってねー」
ある日の終業後、従業員が皆クラブを出るのを見計らい、ナッシーが俺に話し出した。
「つっくん、何かヤバいかも」
「…どうした?」
「逢坂さん。つっくんと乃愛ちゃんが付き合ってるのは知らないっぽいけど、仲が良いのはバレた」
「そうか…まぁ担当してたからな」
「会員の吉田さんているじゃん?彼女と世間話してたらさ、逢坂さんがつっくんを狙ってるみたいだって言ってて」
「…あぁ」
「で、吉田さんはつっくんのファンだからさ、つっくんにベタベタしてる逢坂さんを良く思ってないらしくて、逢坂さんに『九十九さんは乃愛ちゃんていう子が好きなんだから、狙っても無駄だ』ってなコト言っちゃったらしいんだよ」
「マジか……フルネームじゃないにしても、乃愛の事だと思うよな、それは。…はぁ……厄介だな」
「だろ?」
「でも何で吉田さん、俺が乃愛を好きだってわかったんだろ」
「ぶっ!それマジで言ってる!?……つっくんさぁ、バレバレだったよ?」
「ハァ!?」
「考えてみ?エリアマネって役職持ちがやってきたかと思えば、珍しく担当持って率先して一生懸命指導して、しかも乃愛ちゃんがいないとこでも乃愛ちゃんの話をしてればさぁ…誰だってわかるって」
「…そうだったのか…」
何か自分の知らないところでバレてたって恥ずかしいもんだな…
「なんかさー、公佳さんを追っかけてた時と違って、乃愛ちゃんの担当してた頃のつっくん、かわいかったなー、応援したくなっちゃうの。恋ってニンゲン変えちゃうんだぁ、ってニマニマしてたもん、俺」
「…それ以上言うな……。話を戻すけど、じゃあ一層の警戒が必要だって事だな」
「そうだね。これからどう出てくるか……乃愛ちゃんもだけど、つっくんも気を付けなよ。俺も逢坂さんは注意して見とくけど」
「あぁ、ありがとな、ナッシー」
とはいえ、相手の出方を見ないと何も手立てが打てないんだよな。
まずは警戒しながらの様子見か…