見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
葉月の嗚咽が少し落ち着き始めた頃…

「あのさぁ、ここじゃ何だし、場所変えて話さない?もうすぐこの辺パトカーの巡回が来るよ?来たらそこで捕まっちゃうけど」

と、梨本さんが話し合いの場として、クラブの受付前のフロアを提案してくれた。

「つっくん、いいよね」

「あぁ、店長のナッシーがいいって言うならいんじゃね」

「え?梨本さん、店長だったんですか?」

「そだよー、乃愛ちゃん知らなかったん?」

「すみません…知りませんでした…」

「いーよ、知らなくて」

「それ、つっくんが言う?」

「いーじゃん。それより移動しないとなんだろ?」

「あぁそうだね。そこの…ヒロヤくんだっけ、この車で他の二人乗せて、俺の車についてきてくれる?」

「はい…」

「つっくんと乃愛ちゃんは自分の車で来てね」

「了解」
「はい」

こうして、私達は全員、クラブに向かった。
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