爽やか系イケメンの本気。



すると、真紘くんは私の方をじっと見つめてきて。
……?どうしたんだろう。
私の顔を、真剣な顔で無言なまま見つめてくるからよくわからなくなる。

……そんなに見つめられると、恥ずかしい。


「真紘くん……?」

「……はぁ」

「……?」


首を傾げてそう名前を呼ぶと、少し顔を歪めてため息をついていた。
歪めたといっても、嫌そうな顔ではない。どちらかというと何かを耐えて苦しそうな感じ。

真紘くんの手は、離さないとでも言うように先程よりも力が強くなる。
そのまま無言で天井を見たり横を見たりしたが、それは気まずいものではなくて、むしろ落ち着くものだった。


────────────────


水族館内にあるレストランでお昼ご飯を食べ終えて。
もうあと見るところは三分の一ぐらいしか残っていない。


「水族館で続きを見たあと、連れて行きたい場所があるんだけど」

「……!」


レストランを出た時に真紘くんからそんな言葉を聞いて嬉しくなる。
もっと真紘くんと一緒にいられるみたい……。



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