【一気読み改訂版】黒煙のレクイエム
第52話
時は流れて、2025年７月12日頃であった。
あいつらは、義姉のお見合い結婚のことで頭がいっぱいだったので、義弟が北海道で起こした殺人事件の被害者遺族への損害賠償などが放置されていた。
あいつらの無関心が原因で、家はきわめて危険な状態におちいった。
その中で、義姉と平岡さんは７月20日に結婚披露宴のみをあげることが決まったので、大急ぎで準備を整えていた。
そんな時に、平岡さんは静岡県の化学工場からの依頼でタンクローリー車に塩酸を積んで四日市(三重県)の工場に21日朝までに運んでほしいと義父から頼まれた。
急な運送依頼《いらい》を頼まれた平岡さんは、しぶしぶとした表情を浮かべた。
平岡さんは、義父から『おわびはきちんとするから…』と申し訳ない表情で言われたので、仕事を引き受けた。
披露宴当日のことであった。
ところ変わって、名古屋栄《さかえ》のチサンホテルにて…
披露宴は、正午から始まる予定であった。
平岡さんは、早朝６時にタンクローリー車に乗って静岡県の化学工場へ行った。
したがって、結婚披露宴《ひろうえん》の主役は、花嫁さんひとりだけであった。
義姉は、新婦の控え室でさびしい表情を浮かべていた。
義父は、義姉に対して『花嫁さんひとりの結婚披露宴であっても、となりにカレがいると思えばつらくないよ…』とやさしく言うたあと披露宴場へ一緒に行こう…と言うた。
その時であった。
ホテルのスタッフさんがものすごくしかめた表情で控え室にやって来た。
スタッフさんは、怒った声で『電話に出ろ!!』と言うた後、部屋から出て行った。
義父は『何なのだ一体…』とブツブツと言いながら電話に出た。
「もしもし…ひろゆきか…何、帰れ…帰れとはどう言うことだ!?」
「おとーさん変わって…」
このあと、義母が義父に変わって電話に出た。
「もしもしひろゆき…なにがあったの…えっ…おじいちゃんがテントウ…おじいちゃんが家の中で転倒したって!?…分かったわ!!おとーさんと一緒に家に帰って来るから待っていてね!!あなた!!」
「何だよぉ？」
「義父さまが家の中で転倒して起き上がれないから、ひさよに起こしてほしいって…」
「ああいつものことだ…おじいちゃんはひさよに会いたいから転倒をしたのだよ…おじいちゃんが大好きなひさよを見ればパッと起き上がって元気になれるよ。」
義父は『またいつものことだろう…』と思ってのんきにかまえた。
義父母は、義姉を連れて急きょ帰宅した。
ところ変わって、家の居間にて…
義母は、祖父に声をかけた。
「おじいちゃん…ひさよを連れてきたよ…パッと起き上がって元気になるのでしょ…」
しかし、祖父は苦しい声で言うた。
「起き上がれない…痛いよ…」
「おじいちゃん、ひさよが帰って来たから元気になるのでしょ…ほら、パッと起き上がっておじいちゃんが元気になったところをみせてあげてよぉ…」
「骨が折れた～助けてくれ〜」
それを聞いた義母は、顔が真っ青になった。
「おじいちゃん…ねえおじいちゃん…おじいちゃん…おじいちゃん!!」
「オヤジ!!オヤジ!!」
祖父は、救急車で春日井市内にある救急病院に搬送された。
救急病院に着いたあと、診断が行われた。
その結果、祖父は転倒によって右足を骨折したと診断された。
数年前に発症した糖尿病が悪化をして片方の目が視界不良のために転倒したのではないのかと言う見方もあった。
医師はその上で『骨折よりも視界不良におちいっている片方の目が糖尿病の悪化で失明する恐れが出たので、片方の目の緊急オペを行います。』と言うた。
そのために、骨折の治療は後回しとなった。
その後、緊急のオペが始まった。
手術室の前のイスに座っているあいつらは、ものすごくつらい表情を浮かべていた。
それから９時間後に恐ろしい事件が発生した。
静岡県の化学工場から四日市の化学工場へ塩酸をタンクローリー車に積んで運搬していた平岡さんが、静岡県湖西市の国道１号線のバイパスにあるコンビニの駐車場で取り返しのつかない大失態を犯した。
事件は、日付が変わって７月21日の深夜２時過ぎに発生した。
(ドカーン!!ドバドバドバドバ!!)
平岡さんが運転していたタンクローリー車に黒のレガシィがぶつかってきた。
そのはずみで、タンクローリー車から大量の塩酸がもれだした。
タンクローリー車にぶつかってきた黒のレガシィには、まさよと目付きの悪い男が乗っていた。
「ひっ…」
「何だよぉ…おっオレ…」
「逃げるのよ。」
「逃げるって…」
「逃げるのよ早く!!」
黒のレガシィはその場から逃走した。
この時、駐車場一帯に恐ろしい白煙がわきあがった。
この時、駐車場の外には誰もいなかった。
店の中にいた女性店員が大急ぎで消防に知らせた。
コンビニの駐車場には、湖西市の中央消防署の化学消防車がたくさん停まっていた。
到着後、特殊消防士たちによる毒物を中和する作業が始まった。
バイパスの付近に住宅地はなかったので、住民が健康被害を受けたと言う情報はなかった。
事故が発生した時、平岡さんは雑誌のコーナーで立ち読みしていた。
雑誌の水着のグラビアに夢中になっていたので、事故が発生したことをけろっと忘れていた。
事件発生から数十分後に、平岡さんはテロ事件の実行容疑でケーサツに逮捕された。
それから数時間後に、春日井市内の運送請け負い会社に警察署から電話がかかってきた。
担当の刑事が『平岡さんはテロ事件をくわだてていた疑いが出たので、テロ容疑で逮捕しました。後日家宅捜索が入りますので覚悟しておいてください。』と一方的に言うた。
それを聞いた義父は『平岡はクビだ!!』と言うて激怒した。
はたで聞いてた運転手たちは『平岡のやつ、クビになるみたいや…』と言うてヒソヒソと話していた。
その後、従業員さんたちは平岡さんが使っていたロッカーを勝手にあけたあと、金目のものを次々と強奪した。
それから９時間後であった。
今度は、愛知県犬山市のめいてつの踏み切りで恐ろしい悲劇が発生した。
悲劇は、タンクローリー車にぶつかっていった黒のレガシィが警笛が鳴っているのに無理に踏み切りに侵入したあとに発生した。
黒のレガシィは、犬山方面行きの電車と衝突した。
車は大破して、まさよのカレが頭から血を流して大ケガを負った。
まさよと電車の乗客は無傷で済んだが、まさよと目付きの悪いカレはその場から逃走した。
さて、その頃であった。
アタシはバイトがお休みなので、名古屋港の公園に行った。
アタシは、海をながめながら思い出の歌を歌っていた。
それから８時間後であった。
岸壁の方で人がたくさん集まっていたのを見た。
アタシは、何事かと思って現場へ行った。
現場の岸壁に着いた時であった。
岸壁に集まっていた人たちは、ものすごく心配そうな表情で見つめていた。
海では、愛知県警の捜索のダイバーが捜索していた。
捜索開始から２時間後であった。
この時、目付きの悪い男の遺体とまさよが引き上げられた。
まさよは、まだ息が残っていたのですぐにドクターヘリで名古屋市内の救急病院搬送された。
まさよとカレは、あいつらにカンドーされたことを苦に海に飛び込んで無理心中した。
一体どうなってるのよ…
あいつらは、完全にきちがいになったわねぇ…
アタシは、ひろゆきの家へあいつらに対する怒りをさらに高めた。
あいつらは、義姉のお見合い結婚のことで頭がいっぱいだったので、義弟が北海道で起こした殺人事件の被害者遺族への損害賠償などが放置されていた。
あいつらの無関心が原因で、家はきわめて危険な状態におちいった。
その中で、義姉と平岡さんは７月20日に結婚披露宴のみをあげることが決まったので、大急ぎで準備を整えていた。
そんな時に、平岡さんは静岡県の化学工場からの依頼でタンクローリー車に塩酸を積んで四日市(三重県)の工場に21日朝までに運んでほしいと義父から頼まれた。
急な運送依頼《いらい》を頼まれた平岡さんは、しぶしぶとした表情を浮かべた。
平岡さんは、義父から『おわびはきちんとするから…』と申し訳ない表情で言われたので、仕事を引き受けた。
披露宴当日のことであった。
ところ変わって、名古屋栄《さかえ》のチサンホテルにて…
披露宴は、正午から始まる予定であった。
平岡さんは、早朝６時にタンクローリー車に乗って静岡県の化学工場へ行った。
したがって、結婚披露宴《ひろうえん》の主役は、花嫁さんひとりだけであった。
義姉は、新婦の控え室でさびしい表情を浮かべていた。
義父は、義姉に対して『花嫁さんひとりの結婚披露宴であっても、となりにカレがいると思えばつらくないよ…』とやさしく言うたあと披露宴場へ一緒に行こう…と言うた。
その時であった。
ホテルのスタッフさんがものすごくしかめた表情で控え室にやって来た。
スタッフさんは、怒った声で『電話に出ろ!!』と言うた後、部屋から出て行った。
義父は『何なのだ一体…』とブツブツと言いながら電話に出た。
「もしもし…ひろゆきか…何、帰れ…帰れとはどう言うことだ!?」
「おとーさん変わって…」
このあと、義母が義父に変わって電話に出た。
「もしもしひろゆき…なにがあったの…えっ…おじいちゃんがテントウ…おじいちゃんが家の中で転倒したって!?…分かったわ!!おとーさんと一緒に家に帰って来るから待っていてね!!あなた!!」
「何だよぉ？」
「義父さまが家の中で転倒して起き上がれないから、ひさよに起こしてほしいって…」
「ああいつものことだ…おじいちゃんはひさよに会いたいから転倒をしたのだよ…おじいちゃんが大好きなひさよを見ればパッと起き上がって元気になれるよ。」
義父は『またいつものことだろう…』と思ってのんきにかまえた。
義父母は、義姉を連れて急きょ帰宅した。
ところ変わって、家の居間にて…
義母は、祖父に声をかけた。
「おじいちゃん…ひさよを連れてきたよ…パッと起き上がって元気になるのでしょ…」
しかし、祖父は苦しい声で言うた。
「起き上がれない…痛いよ…」
「おじいちゃん、ひさよが帰って来たから元気になるのでしょ…ほら、パッと起き上がっておじいちゃんが元気になったところをみせてあげてよぉ…」
「骨が折れた～助けてくれ〜」
それを聞いた義母は、顔が真っ青になった。
「おじいちゃん…ねえおじいちゃん…おじいちゃん…おじいちゃん!!」
「オヤジ!!オヤジ!!」
祖父は、救急車で春日井市内にある救急病院に搬送された。
救急病院に着いたあと、診断が行われた。
その結果、祖父は転倒によって右足を骨折したと診断された。
数年前に発症した糖尿病が悪化をして片方の目が視界不良のために転倒したのではないのかと言う見方もあった。
医師はその上で『骨折よりも視界不良におちいっている片方の目が糖尿病の悪化で失明する恐れが出たので、片方の目の緊急オペを行います。』と言うた。
そのために、骨折の治療は後回しとなった。
その後、緊急のオペが始まった。
手術室の前のイスに座っているあいつらは、ものすごくつらい表情を浮かべていた。
それから９時間後に恐ろしい事件が発生した。
静岡県の化学工場から四日市の化学工場へ塩酸をタンクローリー車に積んで運搬していた平岡さんが、静岡県湖西市の国道１号線のバイパスにあるコンビニの駐車場で取り返しのつかない大失態を犯した。
事件は、日付が変わって７月21日の深夜２時過ぎに発生した。
(ドカーン!!ドバドバドバドバ!!)
平岡さんが運転していたタンクローリー車に黒のレガシィがぶつかってきた。
そのはずみで、タンクローリー車から大量の塩酸がもれだした。
タンクローリー車にぶつかってきた黒のレガシィには、まさよと目付きの悪い男が乗っていた。
「ひっ…」
「何だよぉ…おっオレ…」
「逃げるのよ。」
「逃げるって…」
「逃げるのよ早く!!」
黒のレガシィはその場から逃走した。
この時、駐車場一帯に恐ろしい白煙がわきあがった。
この時、駐車場の外には誰もいなかった。
店の中にいた女性店員が大急ぎで消防に知らせた。
コンビニの駐車場には、湖西市の中央消防署の化学消防車がたくさん停まっていた。
到着後、特殊消防士たちによる毒物を中和する作業が始まった。
バイパスの付近に住宅地はなかったので、住民が健康被害を受けたと言う情報はなかった。
事故が発生した時、平岡さんは雑誌のコーナーで立ち読みしていた。
雑誌の水着のグラビアに夢中になっていたので、事故が発生したことをけろっと忘れていた。
事件発生から数十分後に、平岡さんはテロ事件の実行容疑でケーサツに逮捕された。
それから数時間後に、春日井市内の運送請け負い会社に警察署から電話がかかってきた。
担当の刑事が『平岡さんはテロ事件をくわだてていた疑いが出たので、テロ容疑で逮捕しました。後日家宅捜索が入りますので覚悟しておいてください。』と一方的に言うた。
それを聞いた義父は『平岡はクビだ!!』と言うて激怒した。
はたで聞いてた運転手たちは『平岡のやつ、クビになるみたいや…』と言うてヒソヒソと話していた。
その後、従業員さんたちは平岡さんが使っていたロッカーを勝手にあけたあと、金目のものを次々と強奪した。
それから９時間後であった。
今度は、愛知県犬山市のめいてつの踏み切りで恐ろしい悲劇が発生した。
悲劇は、タンクローリー車にぶつかっていった黒のレガシィが警笛が鳴っているのに無理に踏み切りに侵入したあとに発生した。
黒のレガシィは、犬山方面行きの電車と衝突した。
車は大破して、まさよのカレが頭から血を流して大ケガを負った。
まさよと電車の乗客は無傷で済んだが、まさよと目付きの悪いカレはその場から逃走した。
さて、その頃であった。
アタシはバイトがお休みなので、名古屋港の公園に行った。
アタシは、海をながめながら思い出の歌を歌っていた。
それから８時間後であった。
岸壁の方で人がたくさん集まっていたのを見た。
アタシは、何事かと思って現場へ行った。
現場の岸壁に着いた時であった。
岸壁に集まっていた人たちは、ものすごく心配そうな表情で見つめていた。
海では、愛知県警の捜索のダイバーが捜索していた。
捜索開始から２時間後であった。
この時、目付きの悪い男の遺体とまさよが引き上げられた。
まさよは、まだ息が残っていたのですぐにドクターヘリで名古屋市内の救急病院搬送された。
まさよとカレは、あいつらにカンドーされたことを苦に海に飛び込んで無理心中した。
一体どうなってるのよ…
あいつらは、完全にきちがいになったわねぇ…
アタシは、ひろゆきの家へあいつらに対する怒りをさらに高めた。
