【一気読み改訂版】黒煙のレクイエム

第74話

あいつの家から逃げ出したアタシは、再び仙台《もりのみやこ》へやって来た。

時は、10月の終わり頃であった

アタシは、花京院通りを歩いていた時につばきちゃんと再会した。

つばきちゃんと再会したアタシは、花京院スクウェアビルの中にあるセブンイレブンへ行った。

つばきちゃんとアタシは、100円のチョコドーナツと100円のコーヒーを買ったあと、サロンコーナーでお茶をのみながら身の上話をした。

アタシは、つばきちゃんにダンナと浮気相手の女から小バカにされたから家出したと言うた。

つばきちゃんは、ドーナツをひとくち食べてからアタシに言うた。

「きよひこと浮気相手の女がこずえちゃんを小バカにした上に、入籍を強行したことが離婚の原因ね…ふたりはそのうち天罰を喰らうわよ…」
「あいつは、父親から浮気相手の女と結婚をすることを反対されていたのよ…あいつもあいつなら、お兄もお兄よ…お兄のふたりの男の子は、両親の自己都合《きまま》大船渡と南三陸の寮付きの特別支援学校に強制転校させられたみたいよ。」
「ますますサイアクねぇ…そのうちに、あのきょうだいは天罰を喰らうわよ…こずえちゃん、もうあの家には戻らない方がいいよ…つらかったよね。」

つばきちゃんは、アタシに言うたあと、コーヒーをひとくちのんだ。

アタシは、つばきちゃんからの紹介ＪＲあおば通り駅にあるすき家(牛丼屋さん)で日中四時間のバイトを始めた。

夜は、国分町２丁目晩翠通《ばんすいどお》りにあるセブンイレブンで働くことにした。

他にもアタシは、仙台市内のデリヘル店と複数の飲食店と風俗店などでも働いて、おカネを稼ぐことにした。

アタシは、一定の金額がたまったら首都圏または名古屋へ移ることにした。

あいつがアタシに対して仲直りしたいと言うても、アタシはダンコ拒否するわよ!!