クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ
聞こえるのは、私と蒼永の心臓の音だけ。
「――咲玖の全部、俺にくれる?」
そんな風に言われて、ダメなんて言えるわけないのに。
「……はい」
二人の鼓動が重なり合い、溶け合って一つになる。
私の全てを蒼永に委ねた。
「蒼永、好き……っ」
零れ落ちた言葉を掬い上げて口付けて、もっと大きな愛で包み込んでくれる。
「俺も愛してるよ」
大好きな人と直接触れ合う幸せを知った初めての日を、一生忘れないと思う――。