君にありがとう【相馬】
「いや、だって…。えぇ!?」
ようやく話した日本語も、曖昧すぎて笑そうだ。
けど、今は笑う所ではない。
ちゃんと、思いを真剣に伝えるべきだ。
「結婚……はまだもちろん早い。けど、俺はそのくらい愛しているんだ。そんな俺の気持ち、受け取ってくれるか?」
自覚できるくらい、今俺の顔は赤く染め上がっているだろう。
けど、嫌な気はしなかった。
「……っ。……まってんじゃん」
「ん?」
今、なんて?
「いいに決まってるじゃん!」