君にありがとう【相馬】
⒋June brideの日
「話?なんの?」
不思議そうに首をかしげる咲。
俺は微笑みながら、彼女の前に跪いた。
「え!?どどど、どうしたの!?ちょっ、立っ……」
「ずっと、言いたかったんだ」
咲の言葉を遮って、1つの小さな箱を取り出した。
そして、それを開けた。
「白露咲さん。俺と、結婚していただけませんか?」
「!@#$*&」
「おいおい、日本語話してくれ」
つい吹き出した。
16年ぐらい、幼馴染をしている俺としては、初めての慌てようだ。