君にありがとう【相馬】
なんだ!?
急いで咲の方に向かった。
すると、目の前の光景では、彼女がナンパをされていた。
「お姉さん綺麗だね。お茶とかどう?」
「いえ、人を待ってるので……」
「じゃあ、その人とも一緒にさ」
「む、無理です……」
吐き気がしそうだった。
こんな小説みたいなこと、本気で起きるんだな。
「おい」
俺の『彼女』を取るんじゃねぇ。
「俺の連れに、なにか用か?」
怒りで殺気を全開にした。
すると男は、顔を真っ青にした。