婚約破棄された公爵令嬢は冷徹国王の溺愛を信じない
『それだけ、ルチア・ショーンティの悪女っぷりが噂になっているってことです!』
 ジュストが花嫁の魅力的な点を挙げれば──莫大な持参金だけだが、ニコルが悪い点を挙げた。
 その内容にジュストが面白がって答えれば、ニコルはドンっとテーブルを叩く。
『エルマンだって、反対なんだろう!?』
『私は悪くないと思います。この国は今、長く続いた内乱のせいで財政状況が芳しくありません。提示された持参金があれば、十分とはいかなくても財政立て直しの助けになります』
『その持参金だって、贅沢好きの王妃じゃ、あっという間に使い果たしてしまうじゃないか! オドラン王国だって、それだけの金を払ってでもその悪女を国から追い出したいってことだろ!?』
< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop