真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬致します。婚約破棄しましょう

巻き込まないでください。部外者です

 二週間ほど休んだ学園に行く事になった。このままでは引きこもりになってしまう……

 両親も兄も行かなくても良いと言ったが、その言葉に甘えるくらいの休みは取った。

 唯一の救いは、サロモンともアニエスともクラスが違った事。

 教室へ向かう途中に

「あれー? セレスティーヌ()()お久しぶりです!」

 能天気な声が聞こえてくる。周りの視線が痛い。頭も痛くなる。


「子爵令嬢? おはようございます」

 優雅に朝の挨拶をするセレスティーヌ。

「しばらく見掛けませんでしたけど、どうしたんですか?」

 なんの躊躇いもなく話しかけてくるアニエス。話した事はないのだけれど。

「少し体調を崩しておりました」

 なんとか微笑むセレスティーヌ。

「大丈夫ですか? サロモン様も最近頭痛がすると言っています、流行っているんですかね?謎の頭痛が!」

 ……どうしようか、頭痛が酷くなってきた。ずきんずきんと頭の中でリズムを打つ。

「お大事にとお伝えください、それでは失礼致します」

 早くこの場を立ち去りたいが、優雅に見えるように素早くこの場を立ち去ろうとする。

「ねぇ! セレスティーヌ()()今度の夜会のパートナーはまさかサロモン様じゃないですよね!」

 ギョッとするセレスティーヌ。

「まさか! そんなわけありませんでしょう? わたくしは殿下とは関係がございません」

 誰かがサロモンを呼びに行ったようで駆けつけるサロモン、行儀が悪い……
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