気になる彼はドクターヘリに乗る救急医


 すっかり寝落ちして、白井さんの話しも途中までしか記憶がない。



「えっ、白井さんは?」


 目覚めると、白井さんの姿はなかった。

 ベッドで横になったまま、周りを見ても人の気配はない。

 先に起きて、何も言わずに帰ってしまったのだろう。


「昼からの勤務って、言ってたよね……」


 私は眠気目をこすり、掛け布団をはぐって起き上がると……


「えっ、うそっ! 私が着ていたパジャマはどこっ!」


 なぜか私は下着姿。

 パジャマは無造作に、床へ脱ぎ捨てられてる。


「すごく怖いんですけど……」


 まったく記憶にない。


 ただ、一つだけ学んだことがある。




 酒は飲んでも、飲まれるな。ってことを……







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