転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
衣装はフラン様が用意してくれているそうで、僕達のサイズに合わせて最終調整をする為、もう少し時間がかかるそうだ。
燕尾服やスーツなら持っているけど、わざわざ作ってるの?
しかも僕達の了承を聞く前に?
どうせ真璃愛が言ったんだろうけど。

それまで僕達の予定が合う日は真璃愛のお気に入りの執事様、ローガン様から研修を受けて勉強をしていた。
紅茶の種類がたくさんあり僕には覚えられそうにないが、自分でも茶葉を集めるほどの紅茶好きというジェイク様は興味があるようだった。
ローガン様とマニアックな話で盛り上がっている時もある。

フラン様や真璃愛、元々の執事喫茶『カラー』のお客様達により、僕達がお手伝いをする『特別イベント』の噂がご令嬢方に広まっていった。

お店である『お屋敷』の大きな窓からは小さいながらも庭園が見える。
お庭でのお茶会もできるようになっているお店なので、テラス席もできるだけ増設したが、予約がいっぱいになったらしい。

「皆様ご協力いただきまして、本当にありがとうございます。流石、名家のご子息様方でございます。気品があり、所作もとても美しいです。きっとお嬢様方に素敵な時間を過ごしていただけることと思います」

ローガン様…そうでしょうか。
特に僕はルイ達みたいに上手くできないんだよね。
ピアノやダンスなら得意なんだけどな。
専門的なことはお店の執事様達にお任せして、僕ができることを頑張ろう!
失敗しませんように!!



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