転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
フラン様が考えたセリフイベントはお嬢様に好評のようだ。
僕以外の麗しの執事達はサラリとセリフを言っているように見える。
皆すごいなぁ。

『本日もとても可愛らしいです』

インテリジェント系執事、ジェイク様。
真面目なジェイク様は真顔で棒読み!!
でもお嬢様だけに真剣に言っているように見える!
お嬢様の顔が真っ赤だ。

『お嬢様ともう少し…一緒にいたいな』

小悪魔系執事、ノア様のコテンと首を傾ける仕草があざとい!!

『お嬢様だけです…』

爽やか元気系執事、ヘンリー様。


「あれ?元気じゃなくて、落ち着いたセリフだね」

「ギャップ萌えよ。普段と一変して真剣な顔の彼にキュンです」

「そういうものなんだね…フラン様。あ、お嬢様、そろそろパーティーのお時間でございます」

「夢の時間はすぐに過ぎてしまって残念だわ!もっと麗しの執事様を見ていたかった…」

「麗しの執事達には学園でまた会えるでしょ?」

「そうだけど…」

「さぁ、マナお嬢様、お見送りいたします」

「琉翔くん!やっぱり格好いい!!」

真璃愛はローガン様と話に夢中になっているな。
『乙女の心を癒してくれるお店』か。

執事喫茶のプロの『執事』さん達の仕事振りは完璧で、皆がティータイムを楽しんでいるのが分かる。
お嬢様方の笑顔を見ていると、そうなのかもね、なんて思った。

僕達はまた予約のお嬢様をお迎えしたり、セリフイベントをしたり、お嬢様とお話をしたりして無事にお手伝いは終了した。

「行ってらっしゃいませ。お嬢様」




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