転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
距離

3日後に真璃愛、ヘンリー様が、その翌日にアリストロ家が合流する。

「なんだか今年は賑やかになるなぁ」

「そうねぇ」

夕食の時、お父様とお母様が今後の予定を話し始めた。

「屋敷の皆は張り切って準備をしております」

クスフォード家の執事マシューの息子、サニーがにこやかに答える。サニーもまたクスフォード家の執事だ。

「ええ。賑やかなのは大歓迎でございます!」

メイド長のポーラも笑顔だ。

「アリストロ家と一緒にレオ・アスター画伯も来られるから、よろしく頼むよ」

「かしこまりました」

サニーは心得ておりますとお辞儀をする。

そう、アスター先生は個展が終わり、その後はアリストロ家に滞在している。
その為、毎年恒例行事のこの避暑地へも一緒に来ることになった。

「ルカ…」

僕の手が止まったのを見てルイが心配そうに声を掛けてくれる。

「僕はそろそろ部屋で休みますね」




< 128 / 187 >

この作品をシェア

pagetop