転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
夏の思い出

ルイと屋敷を出て日課のランニングを開始する。
昨日は遅くまで話をしていたから少し寝不足だけど、爽やかな朝の空気が気持ちいい。
特にこの地方は涼しくて走りやすい。
今日も天気が良く、夏空が広がっている。

連なる畑の道を通り、朝早くから作業をしている領地の人達に挨拶をしながら走る。
そして、川のほとりに辿り着いた。

「ルイ、今日はどこかに出掛ける?」

「そうだね。あとで皆にも聞いてみよう。澪音はスケッチに行くって言ってたよ」

「そっか」

ストレッチをして、ふぅと一息つく。

「……ねぇ、ルイ。いろいろ心配かけてごめんね」

「いや。良かったな」

「うん。ありがとう」

僕は笑顔でお礼を伝える。

「でも隣国への話は本当だったな」

「…うん。クレアもまだ考え中みたいだから、また話をしてみるよ。……僕はクレアの為になるなら、応援したいと思ってるよ」

「…そうか」

「ねぇ、そういえば、チャーリーとマシューもお芝居してたの?」

「チャーリーには真相を教えてなかったよ。ルカと同じことを伝えたんだ。馬車で半日もの時間ルカを騙すなんてできないだろうしね。マシューには伝えてたから演技だよ」

「えっ!マシューすごい!」

演技派執事!
格好いい!

「流石、クスフォード家の執事だね。僕達の為に、クスフォード家の為になることは協力してくれるんだね」

「チャーリーにマシュー、クレアのメイドのモネも。あと、きっと執事のサニーも協力してくれてるよね? 皆、優しいね」

「そうだな」

僕達は優しい皆を思い、また笑顔になった。



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