転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
「ルカは演奏会の前に少し食べたくなったみたいでね、僕達のおやつ用と皆への差し入れ用に少し先に貰って行きますね」

「ありがとうございます。すぐにご用意いたします」

イリスはルイからの追加注文のお菓子を用意し、ルカも女性店員達と笑顔でオススメの商品を聞いて選び終わった。

「では、後程他のご注文分をお届けにまいります」

イリスやパティシエ、販売員達はルイとルカに挨拶をした。

「よろしくお願いいたします」
「楽しみにしています」

ふたりは綺麗な微笑みを浮かべてお店を出た。
そして、店内に複数人のため息がもれる。

注文を受けた日から楽しみにしていた従業員達は感想を言ってから自分の持ち場に戻る者、腰が抜けてしまいしばらく動けそうにない者、感動している者がいた。

「本当に綺麗ねぇ」
「いやぁ、10歳であの落ち着きと色気!末恐ろしいですね」
「ルカ様…とても良い香りがしました…。声も素敵」
「今日出勤してて良かった!!」

ふたりに見惚れていたお客様達もやっと動き出す。

『素敵ですわ…』
『ローズ菓子店がお気に入りという噂は本当でしたのね』
『タキシード姿も麗しい…』

そして、ますますローズ菓子店は評判になるのだった。


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