転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
お店に着くと人気店らしく混んではいたが、ちょうど席に座れた。
パンケーキを注文してからお店の人にローラ様のことを確認する。

「そうなの…。ごめんなさいね。力になってあげたいのだけど、今日はいつもこのお店にいる人に用事ができてしまって、代わりに私が来たのよ。だから分からないの」

「そうですか……。ありがとうございました」

「残念ね……」

クレアと一緒に落胆する。
でもローラ様はパンケーキを食べてご機嫌だ。

「僕達も食べよう、クレア。本当に美味しそうだね」

クリームたっぷりのパンケーキを食べ始めた。

「んん!美味しい!」

3人でパンケーキを堪能する。
今度またクレアと一緒に来たいな。

「あ、ルカ。フフフ」

クレアがハンカチを僕の口元に当ててくれた。
クリームがついていたみたい。
僕は恥ずかしくて顔を赤くしたけど、笑ってお礼を伝える。

「フフッ。ありがとう、クレア」

「……おにいさまはおねえさまのことがすき?」

僕を大きな瞳でじっと見ながらローラ様が無邪気な質問をした!

「んん!……ええ!?」

僕は一気に挙動不審になる。

「おとうさまはおかあさまをいつもみてるの。おにいさまも……」
「わわっ!ローラ様!僕のパンケーキも食べる?」

僕は慌てて違う話に切り替える!
告白は最後にする予定だったのに!!

僕はまた顔を赤くした。
クレアも赤くなっている。

「……おとうさま」

ローラ様は楽しそうにしていたけど、少し悲しそうな顔もしている。
寂しくなってきたのかな?




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