愛人家

人間好き

 パパの運転で大型デパートに着いたが、休日もあり家族連れや友達や恋人と遊びに来たのかとにかく人が多かった。
 これだけ人が多ければ迷子になるかもしれない。そんな事を考えながらパパの方を見ると、わたしはギョッと目を見開いた。
 パパは恍惚とした表情で群衆を見ていたのだ。まるで欲しいものが目の前に並んでいて目移りする子供のようだ。

「ぱ、パパ?」
「ああ、やっぱり素晴らしい! どこを見ても人、人、人! 老若男女、様々な姿の方々がいる。地球に移住して良かった」

 ほぅ、と息を吐くパパにわたしは恐る恐る尋ねる。

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