愛人家
「愛子が賢い子で助かるよ。すぐに僕のことを受け入れてくれたんだから」
「そうじゃなかったら、孤児院に戻らないといけないからね。最初は恐かったけど、パパはわたしに酷いことはしないでしょ?」
「もちろん。だって僕は人間を愛しているから、この星に来たんだよ」

 ……わたしのパパは宇宙人。そして大の人間好きの愛好家だ。
 パパの話によると、パパの星では空前の人間ブーム。地球から人間を攫い、飼っているそうだ。感覚的にはペットショップから好きな子を選んで飼っている感覚らしい。
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