君が大人になれなくても
教室につくと、モーニングルームが始まろうとしていた。もちろんあとから、染川くんも来た。そしてモーニングルームが終わると彼は宿題を返してきた。“ありがとう”っとだけ言って、その場を立ち去った。でも何やら見たこともない付箋が挟まっていた。そこには、、、
『さっきは、向きなってごめん。でもひまりさんのこと心配してる。気分悪くて無理な時は、俺の椅子でも背中でもなんでもいい。家に帰りたくないのはわかってる。無理言ってごめんな。』
そう書いてあった。ほんとに悪いことしたな。上手く隠せなかった自分に腹が立った。迷惑をかけてしまった。こっちこそごめん。
そんなこんなで、1日は乗り切った。でも私はギリギリまで家には帰らない。学校で勉強してから帰る。だが、体が限界なのか上手くスイッチが入らず、そのまま机の上で寝てしまった。朝よりもより体が重く、どんどん熱くなっていくのが分かる。今日は、帰れないかもしれない。先生にバレたらまた迷惑かけちゃう、どうしよう。そんなことを考えながら、眠りについた。
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