【完結】完璧上司の裏の顔 オタクなコスプレ配信者♀、実はファンだった上司に溺愛求婚される

「あの、どうして井村さん私を助けに来たんですか?」
「掲示板に犯罪予告があったからすぐに行ったんだ。窓が開いてたからそこから入った」
「掲示板? どうしてそんなものを見てたんですか?」

 余計混乱する。
 もしや千紗が動画配信していることを知っているのか? ネットの書き込みを見ているとはどういうことだろう。

「それを話すと長くなるんだけど……まず言いたいのは俺は君が好きなんだ。これだけまずわかってほしい」
「あ、あの私好きな人が……だからごめんなさい」
「うん、知ってる。俺でしょ」

 あ、やばい。勘違い野郎だ。怖い。顔がいい奴はこれだから。思ったより井村が危ない発言をするので千紗はドン引きした。
 一難去ってまた一難。ストーカーから逃げたら自意識過剰な上司の勘違いを解かねばならず、頭を抱えた。
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