麻衣ロード、そのイカレた軌跡❺/二つの情念、炎上す

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作者ナビゲート解説


ケータイ小説バージョンの長編群像ストーリー『ヒールズ』第1部の括りに則せば、前回までの展開が起承転結の承までに相当します。合田荒子の南玉連合4代目総長襲名披露総集会の夜を境に、東京埼玉県境で発熱したあの時代の猛る少女たちは、臨界のカウントダウンの途に着くのです。


それは、紅丸有紀を失った後のフィールドを巡っての互いに譲れない、情念のぶつけ合いの側面を有していました。


以降、本編上は横田競子を軸としたストーリー展開に移行します。迫田リエによる高原亜咲襲撃の真のターゲットだったケイコは、肘の負傷で入院…。その間、自分に訪れた境遇のその深層と”背景事情”を薄々察しながらも、退院後は”普通の女子高校生”として”復帰”するのですが、彼女はもう今までのフツーを享受できる環境を失っていました。


それこそ、まさしく本郷麻衣の望まん状況成就のシュチエーションでした。しかし、”魔少女”の誘いに背を向けることを拒絶した横田競子は、恋に部活にと、その持てるピュアハートに従って愚直に邁進するのですが…。


...


麻衣とケイコ…。その二つの極の権化は言わば双方が事前了解の上、過酷かつタブー極まりない相互反応のマックスを半ば無意識に誘導するモードへシフトアップさせることとなります。


今回のバージョンは、あくまで本郷麻衣をベースとた『ヒールズ』のストーリーフロー版の焼き直しということで、この後本編ではケイコとテツヤの恋仲を裂く、麻衣&三田村峰子コラボレートによる反吐が出るほど下劣な策略で、ケイコからフツーの女子高生ロードを強奪する一部始終(既公開作品『愛とワナ』とその前後作品で現在も閲覧可能です=小説一覧の更新上段からクリックでリンクできます)となる訳ですが、ここではその過程を終盤の一部を除きカットとしました。


そして本アップより、”あの時代”の都県境に於ける奇跡だった二つの夏、ファーストレジェンドに於ける猛る女達による再編ムーブメントに突入する苛烈な激突模様へジャンプします。それすなわち、横田競子が南玉連合に加入するプロセスストーリーに値することになるのです。



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