同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
びっくりして、顔を上げる。
「あるいは、課長が目的の可能性もある。課長がこっちでまだ独身なのは知っているはずだ。まあ、課長はお前のことを狙ってるがな」
「里崎さん!」
「気づかないとでも思ったか?篠田は男好きだし、早速大和を口説いて誘惑している可能性も高い。もしかすると大和のことを成績を上げるための利用価値のある若手と思っているかも知れない。東京へ戻り、課長とやり直したいとか復讐したいとか思っている可能性もある。まあ、想像でしかないがね。ただ、職種転換希望したとき、俺には転勤を理由に男から捨てられないためと言っていた」
「……そんなことは想像でしかないからわかりませんよ」
口ではそう言いながら、私は震えていた。