同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
恋敵
大阪へ会いに行ったのが四月。それから半年経った。
結局、それ以降一度しか行けていない。
四ヶ月前の五月。
ゴールデンウィークだったが、イベントに出展し販売の手伝いがあるとかでほとんど会えなかった。
夜は行った日だけは、私のためにあけてくれていた。
でも疲れている大和を見ると、可哀想で何も言えなかった。
行った日の午後からイベント会場を見に行った。
大和は会社に一旦荷物を取りに戻っていると言っていた。
突然ブースの近くで篠田美紀さんに話しかけられた。
「あなたもしかして、吉崎さん?」