同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「大和!」

 「美紀さん。身体を大切に。そして前を向いて、人にすがらないで生きるんだ。課長職なんてやりたくても出来ない人がいっぱいいる。あなたには仕事の能力もある。もっと自信を持っていい。そして、魅力的なあなたにはいずれ大切な人が現れますよ」

 そう言うと、彼女に一礼して部屋を出ようとしたところでまた玄関ベルがなる。
 扉を開けると山川さんが立っていた。

 「こんにちは、田村君。大丈夫だった?」
 
 「あと、よろしくお願いします。部長には言ってありますんで、必要なら呼んでください」

 美紀さんは転がるように玄関に出てきた。
 
 「大和、いかないで」
 
 山下さんは俺を押しのけ靴を脱いで彼女を抱きしめる。

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