私に愛を教えてよ

衝撃の告白






「莉央、お待たせ。」


「やっと来た!琉依ごめん、先に行くね!」


「また明日!楽しんできて〜」





ヒラヒラと手を振り、莉央と悠真を送り出す。


通常授業と部活は明日からで、今日は2人で放課後デートに行くみたい。


莉央は部活に入ってるから登下校は別々。私自身、1人の時間も好きだからわざわざ帰宅部の人を探そうとも思わない。


そして、明日の1限は早速音楽の授業が入ってる。職員室に準備内容を聞きに行かなきゃ。


いつもは授業の最後に次回の準備を指示されるから、わざわざ職員室まで行くのは休み明けだけ。





「失礼します。中村先生お願いします」





音楽の中村眞美先生は全学年教えているベテラン教師。休み明けでしばらく音楽室を使ってなかったため、掃除を頼まれた。


職員室を出てくるっと振り返る─────と、そこには生徒会長が荷物を抱えて立っていた。


彼は私に気付き、少し驚いてるように見える。




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