勉強おしえたらイケメンに懐かれた

放課後

遂に私は.....放課後が来てしまった

授業が終わった後、私は清和君とまた会って

放課後に図書館で会うよう約束した

その後の授業は正直手がつかなかった

いや清和君以外にも、清和君を好いていた女子からの嫌味が凄くて.....それもうっとおしかったけど

遂に授業が終了して、放課後に入る


「ど、どうしよう.....」

「よっ!陸留。どうしたんそんな震えて。どこか調子悪いの」

「ふえ!?」


後ろから声が聞こえて咄嗟に振り替える

そこには藤原 伊豆がいた

藤原 伊豆という男子は私の幼馴染であり友達だ

その明るく能天気な性格から女子にモテており、よく私に連絡先を欲しいと言われる

この高校に来てから辛いこともあったけど、彼の明るさにどれだけ助けられたか.....


「伊豆ー。清和君って男子に勉強を教えてくれって頼まれて.....。で今から図書館で勉強を教えるところなんだけど.....。手が震えて、ドアが開けられない.....」

「.....」


それを聞くと、ちょっと伊豆はむっとした表情になった

一体どうしたのだろう

だが、それはほんの数十秒後でいつも通りの明るい様子に戻った


「緊張してドアが開けられない?そういう時はな.....俺は皆ジャガイモだと思ってる」

「じゃ、ジャガイモ?」

「そう、ジャガイモ。こう思うと皆おんなじ感じがして楽になるぞ。というか....勉強を教えるだけだよな?」

「えっ!?ま、まあ」

「じゃあ行ってこい。お前の頭の良さ、見せてつけて来い」


そう言うと、伊豆は私の目の前に手でグーのかたちを作る


「.....ありがと。少し勇気が出てきた。気休めに行ってくる」

「おう」


私は図書館の扉を開けた


「.....」


そこには無言で教科書をめくっている平君の姿があった


「ごめん.....待った?」

「ううん。全然」

「それじゃあ早速始めますか」


そこから勉強会が始まった

今思えば私は何を緊張してたんだろう

勉強会はとても順調に進んだ

普段のグループ授業のように意見交換しあいながら、勉強しあった

そして、私がこの勉強会で分かったことだが.....


「ああ.....ここの問題はこう解いていくのか。なるほど.....」

「う、うん」


清和君はとても要領が良いことだ

今日だけで数学は1年生の分野の基本は覚えたようだ

さすがに成長が早すぎる

これはもしかしたら.....とんでもない逸材じゃないかと思う

私の気のせいかな

私たちの勉強会は思ったより熱中して、6:30まで続いた


「もう6:30か」

「凄いね、清和君。もうここまで進んだなんて.....」

「そんな.....陸留の教え方いいからだよ。そうだ、この後さ帰るの?」

「え.....うん」

「良かったらさ.....」


そう言うと、清和君は身を乗り出してきて

私の顔を真剣に見つめて言った


「おすすめのクラブがあるんだけど.....寄ってかない?あ、お金は俺が出すからさ」

「えっ.....」


クラブ?

この学校にクラブなんてあったっけ

あるのは部活動なはずだけど.....
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