堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

Powder novel10✎ܚ告白されるなんて。


 翌日。1限目のHR(ホームルーム)は終わり、2限目の家庭科の授業が行われていた。

 家庭科は2、3限連続で行われる。

「今から小物入れを作ります」
「やり方はプリントに全て書いてありますので、プリントを見ながら作って下さい」
「分からない点があれば、気軽に聞いて下さいね」
 女の家庭科の先生が言った。

 わたしはプリントを見る。 

『2枚のフェルトを縫い合わせ、手さげを作ります。』
 って書いてあるけど何?
 どういうこと? 

 わたしは周りを見渡す。
 生徒達は皆、黙々と縫っている。

 みんな、上手いっ!! 
 どうやったらあんなに縫えるの?

 …………まぁ、いいや。
 適当に縫おう。

 わたしは1つのフェルトを逆にしたまま、適当に縫い合わせていく。
 そして、わたしは後ろを振り返ると、

「……蓮翔っ、出来たっ」
 そう小声で言う。

 わたしが作った小物入れを見る蓮翔。
 蓮翔は余りの衝撃で固まる。

「蓮翔?」


「羽希、こんなに素晴らしい小物入れ始めて見たよ」

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