堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「……なんで」
「ん?」
「…………なんで昨日来なかったの?」
わたしは小声で尋ねる。
「ああ、ごめん」
「エントリー出来たら気が抜けて、そのまま部屋で爆睡しちまったわ」
爆睡って…………。
あの汚い部屋でよく爆睡出来たな。
「お前の小説、コピペしながら読んだ」
えっ……。
「どう……だった?」
「最高駄作だったわ」
最高の駄作…………!?!?
嬉しくねえええ。
「最後の一行」
ドキッ。
「あれ、なんだよ?」
わたしの目が泳ぐ。
「えっと、あれは良い文章が思い浮かばなくて、適当に書いただけで……」
「へぇ~。適当に大好きとか書けちゃうんだ?」
「……!」
わたしの顔が、かあっと熱くなる。
「……べ、別に蓮翔のことなんかっ」
ぎゅっ。
蓮翔は両腕で優しく包むように私を抱き締める。
「蓮翔……?」
「ごめん。いじりすぎた」
「えっ……」