堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
だ、堕落シンデレラっ!?!?
「バ、バカにしてるのっ!?」
「軽い感じでいいんだよ。お前のは固いんだよ」
むうっ。
「てことで、はい、決定なっ。今すぐ変えろ」
もうっ!
強引なんだからっ!!!!
わたしは両頬をぷくぅ、と膨らませつつもプロフィールからトップ画面に戻り、
アイヒメポストの下にあるプロフィール編集を押す。
そして、ペンネームを石黒羽希から堕落シンデレラに変更し、
マウスを更新ボタンまで下げると、
画面の真ん中くらいに秘密の質問という項目があり、目に留まる。
すると蓮翔が、
「秘密の質問、好きな人の名前をひらがなで」
「秘密の質問の答え、クラくん」
と、真顔で画面を見ながら、わざと声に出して読む。
わたしはかあっと顔が熱くなり、画面を両手で隠す。
「よ、読まないでっ!!」
「クラくんって誰?」
「し、知らないっ!!」
「ふぅ~~~~ん」
わたしは蓮翔にムカつきながらも、更新ボタンを押す。
「ペンネーム堕落シンデレラになったな。あとは小説だけど」
蓮翔は立ち上がる。
「今後一切、書くな」