堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「よ、読まれる小説家だもんっ!!」

「やっぱ、実体験じゃないとだめか」

 蓮翔はわたしを真剣な表情で見る。

「な、何よ?」


「明日、高校行くぞ」


 はい!?

「高校なんて行ってる暇ないっ」
「それに高校は9月と2月の試験の時と」
「8月の集中スクーリングで4回行けば進級出来るしっ!!」

「その集中スクーリング4回行けなかったら?」

「い、行けるしっ!!」

「どーだか」

「と、とにかく、高校なんて行かないからっ!!」

「小説の為でも?」

 えっ。

「高校には恋とか胸キュンいっぱいあると思うけどな~~。残念だな~~」

 高校に恋とか胸キュンいっぱいある……?

「ほんとに、高校に恋とか胸キュンいっぱいあるの?」

「あるある」

 むぅっ……。

 高校行くのは正直、ものっすごく面倒で嫌だけど……嫌だけどっ……。
 小説の為になるならっ……!!

「わ、分かった、行くっ!」

「そうこなくっちゃな。粉被り作家さん♪」

「シンデレラ作家です!!!!」

 小説の為になるなら、火の中、水の中、高校の中っ!! 
 高校、行くぞっ!!
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