堕落シンデレラは秘密に同居する。👠


 そして、その夜。

「ほんと、食べ方までお子様だな」
 ほっかほっかなクリームパスタがテーブルのお皿の上で湯気を上げる中、蓮翔に真顔で言われた。

「う、うるさいっ」

 わたしはフォークでクリームパスタを食べる。

「てか、なんでバイト先まで来たんだよ?」

「苺オレェが飲みたかったからっ!!」

「へぇ~~。てっきり、俺が恋しくなって来たのかと思ったよ」
「なんたってお子様だからな」

 ム、ムカツクッ。

「で、恋とか胸キュン、少しは分かったのかよ?」

「あっ、あったり前でしょ!!」

「食べる前に見てやるかな」 

 言い方、ムカツクッ。

 蓮翔はノーパソの前に座り、ワードに表示されているわたしの小説『族キュン。』を読み始める。

 ちゃんと読書して書いたんだから、前よりは良くなってるはずっ!!

 蓮翔は、はぁ、とため息をつく。

「ぜんっぜん、だめだな」

「は、はあっ!?」

「とてもアイヒメにアップ出来るレベルじゃないね。話にならない」

「どこがだめなのっ!?」

「それすらも分からないなんて、さすが、読まれない小説家だけのことはある」

 はああああっ!?!?
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