堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「本当の双子だったとしても、普通、一緒には入らないと思うけど……」

「良いから、はよ脱げ」

「ひ、人の話聞いてるっ!?」

「脱がないなら、脱がせるぞ?」 

 ふえええええっ!?!? 

「ぬ、脱ぐからっ!!」

「うん、じゃあ俺も脱ぐわ」
「タオルで体巻くまでお互いを見ないように。分かったな?」

「う、うんっ」

 パサパサッ。
 わたし達は風呂の前で背中を向け合い、服を脱いでいく。

 そして、タオルを体にきゅっと巻きつける。

「巻けたか?」

「うん、巻けたよっ」

 わたし達はお互いを見る。

 タオルを巻いたとはいえ、は、恥ずかしいっ……。
 何やってんだろ、わたし達はっ……。

「櫛、出せ」

「えっ」

「早くっ」

「う、うんっ」

 わたしは鞄から化粧ポーチを取り出し、櫛を抜くと、蓮翔に手渡す。

「後ろ向け」

「はいっ」

 わたしが後ろを向くと、蓮翔はゴムを2つしゅるっと外し、櫛で髪をササッと()いていく。
 そして、櫛とゴム2つをテーブルに置く。

「おーけー♪ じゃ、入るぞ」

「うんっ」

 ドキドキ、ドキドキ。

 約2ヶ月ぶりのお風呂、緊張するっ。 
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