無鉄砲な夜に撃たれて
私の事など一切考えず
夜は訪れた
ただ湿った枯れ葉に寝そべっていたいだけの私に、
その夜は訪れた。
心地良かった茶色い布団は
背中から私の全身を冷やしていった。
身体の芯まで冷え切って
手足が殆ど動かなくなってしまった。
その夜はとても美しい星を見せてくれた。
私の吐く息に霞がかった月は
その存在までも朧気にした。
最後に月を掴んだ。
ちょうど手のひらに収まる大きさだった。
星が落ちてきた。
私の周りをユラユラと無数の光が舞っていた。
一つ星を食べてみた。
陽炎のように曖昧な私は
その夜、星に生った。
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