ぬいぐるみのぼくは、ずっと片想い

片想い

ぼくは、一人じゃないとわかりました。

お母さんがいつも見守っています。

お父さんのおかげで今、この教室にいます。

そして、
彼女もまだぼくのことを覚えています。

だから、ここにいようと思います。


さっきお母さんに言いかけた、
その続きを窓の外に向かって、
ぼくは言い直しました。

「そして……」

「教室のとびらが開いて、その向こうに彼女が立っている姿を見たいのです」


いつまでも、
片想いのできる相手に出会えた、
ぼくはやっぱり幸せなぬいぐるみ、
でした。
< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

その狂女、ミイラ女と化す

総文字数/7,643

ホラー・オカルト29ページ

表紙を見る
棄てられた女、狂女と化す

総文字数/9,648

ホラー・オカルト58ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop