お馬鹿な君の世話係。

―――――――


「……やっぱ、心配。」

そう言って、席を立つ真。

「…待てよ。」

食堂を出ようとした真を止めた。

「なに?」

真が言う。

「……なんで…。
凛は…、男が嫌いなんだよ。」

俺が言った。


「……別に、嫌いなんじゃない。
怖いんだよ。男が。」


「…なんで……。」

気になっていた。


初めは、冗談半分で。

あんまり、信じていなかった。


けど。

分かったんだ。


あのとき。

震えていた事。


一気に。

顔色が悪くなった事。


< 128 / 459 >

この作品をシェア

pagetop