お馬鹿な君の世話係。
「…え、本当に好きなの!?」
美波が言う。
「うん。」
「なんで、そんな軽々しいんだよ。」
龍也が言う。
「……うーん。
そっち系の好きか、分かんないし。」
私が笑って言った。
「他人事みたいに言うね…。」
美波が言う。
「そんな事ないって!」
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「あんた、
なんで仮病なんか使ったのよ?
凛、可哀想だったわよ。」
ばばあが言う。
「……………。」
黙る、俺。
「ま、言えないならいいけどさ。
明日は、行きなさいよ。」
そう言って、ドアは閉まった。
本当なら、今すぐにでも学校に行きたい。
凛に寂しい思いさせたくない。
凛に会いたい。
でも、今の俺じゃダメなんだ。