文通に花を咲かせて 。【第一章】
2話

〜 ウツギ 〜

心波side

大好きな倉橋波花さんの作品というだけあって、ワクワクしてくる。

「こちら、カフェラテとコーラでございます。」
「あ、ありがとうございます。」

私の大切な時間を邪魔された気になったが仕方ないかと思い、少し緊張しながらページをめくる。

パサッ

「し、おり、?」

突然紙が落ちてきた。
しおりかと一瞬思ったが、まずまず1ページ目にしおりを挟む人なんていない。

「なんだこれ、、」

四つ折りの紙の中が気になり、開けてみる。



「拓也って、、名前じゃないの、?」

きっと、この本に関連する名前なんだろう。真相が気になってページをめくる。
登場人物紹介を読んで、この人が名乗る”拓也”は主人公”茜”の幼なじみから取っていることがわかった。
私も手紙を書きたい。手紙でお話したい
勉強用に持って来たノートの端をちぎり、手紙を書く。
途中戻ってきた妃菜に

「熱心になんか書いてんね〜!」

と言われたが気にしないことにする。
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