ヨンファの話。
ヨンファの話。
シリリンシャは既に人生の半ばを過ぎている。
過ぎた時間に対して集めた知識は僅かなものでしかない。
シリリンシャはヨンファがラテン語を学び始めたときに、助言をしたのだがその助言を必要としないほどヨンファは成長した。

ナジャ王国は東アジアにある小国だ。急峻な山々に挟まれた小さな王国である。

山々の斜面の草原と岩塊を風が吹く。それが首都テサンから見えた。

ヨンファは書店でラテン語の本を買って午後の住居に戻ると本を読んでいた。

強い山風が窓ガラスを揺らす。その音に静かにテサンは佇んでいた。

ヨンファは読書をしている。
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