夏恋サテライト

「……んん」





その日の夜、寝苦しい暑さに目を覚ました。



エアコンをつけて寝たつもりがついてなかったのかな。




まだ7月なのにもうエアコン必須の気温になってしまったことに少し嫌気がさす。


ベッドボードに手を伸ばしてエアコンをつけて、1度体を起こす。




「…棗ねてる」





隣にはスヤスヤと静かに眠る棗がいた。



時刻は午前3時。

意図せずとも棗の寝顔を見たいという願望がかなってしまった瞬間だった。




まつげ長いなぁ。


というかやっぱり顔が綺麗すぎるなぁ。




彫刻みたい。この世のものとは思えない。


寝顔も、すうすうと聞こえる寝息も、こうしていられることへの幸せを実感させてくれた。





「ん……咲鈴?」



「棗おかえり。おやすみ」



「ん…おやすみ」





棗にぎゅっと抱きつくように目を閉じれば、一度だけ優しく撫でられる。




そうして2人、また夢の中へ溶けていく。


棗の寝顔を独り占めできる幸せを感じながら。





After story.1
一緒に Fin.


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