パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
さも意外そうに駒木さんに、瞬きをされた。
その自信はどこからくるのだろう?
まあ、私もその気になっているので、問題はないのだが。
でもこのまま私の気持ちを伝えたとき、彼が受け入れてくれるのか自信がない自分がいる。
そのためにも、コンペで絶対、採用されるんだ。

「だからほら。
公表しちゃおうよ」

「えっ、あっ。
もうすぐ会社ですよ!」

いきなり、駒木さんが私と手を繋いでくる。
振り払おうとしたが、指を絡めてがっつり握られていて、ほどけない。

「関係ないよー」

彼は今にもスキップくらいしそうなほどテンションが高くて、おかしくなった。

……こうやって周囲に見せつけるように、ラブラブ出勤すれば、そうなるわけで。

「駒木さんと篠永さんって、どういう関係なんですか?」

仕事中、女性社員の問いに部内の大半の耳が集中した。
言うな、絶対に言うなと少し離れた場所の彼に、目で訴える。
せめて、恋人くらいにしておいて!
そう願いながら、彼が口を開くのを待つ。

「僕と花夜乃さんは、結婚を前提にお付き合いをしてるんですよ」

口角をつり上げ、これ以上ないほどいい顔でにっこりと駒木さんが笑う。

……言ったよ。
この人、言っちゃったよ!

最も恐れていた事態が起き、私は頭を抱えていた。

< 162 / 219 >

この作品をシェア

pagetop