パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
「篠永、篠永花夜乃だよな!?
俺だよ、俺!
東本!
高校のとき、同じ部活だった!」

そういえば、見覚えがあるような……。
大至急で記憶のアルバムを捲る。
彼の言うとおり、高校生のところでよく似た顔が見つかった。

「え、東本くん!?
やだ、ひさしぶり!」

「篠永も元気そうでなにより」

にかっと爽やかに、白い歯をみせて彼が笑う。
彼とは高校生のとき、同じ剣道部だったのだ。

「というか、なんで篠永が駒木け……」

「んっ、ううんっ」

東本くんがそこまで言ったところで、遮るように駒木さんが咳払いをする。

「あー……。
なんで駒木さんの家に、篠永がいるんだよ?」

東本くんは怯えたように駒木さんをうかがっているが、よっぽど怖いんだろうか。
彼の疑問はもっともだが、なんと説明していいのかわからない。

「んっとー……。
なんでだろうね?」

曖昧に笑って誤魔化した。
だいたい、私と駒木さんの関係をどう言っていいのだろう?
行きずりの、一晩の関係だとはせめて、思われませんように!

「花夜乃さんは僕と結婚するんだよ」

私の胸もとに駒木さんの腕がかかり、東本くんから引き離す。

「だから東本くんは手を出しちゃ、ダメ」

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